てとてが、おのれの舌先だけで選んだ美味しいもの。
青森の「川越せんべい店」、山形の「さつまぶし」、
そして神奈川の「高梨農園」に続いては
原点回帰、岩手県生まれの梅ジュースをご紹介します。
【外川目産梅使用 うめっこジュース】
花巻市の東、大迫町外川目地区は
奥羽山脈に抱かれた山間の小さな集落。
道筋に小さな田んぼが点在するこの地域では
かつては葉タバコの栽培が行われていたといいます。
その葉タバコ畑だった土地に、地域の新たな産物として
梅を植えはじめたのが13年ほど前。
「休耕田ではダメだったけど、葉タバコ畑に植えた
梅の木はよく育ってくれたんです」
住民有志で結成された、外川目梅の里協議会の事務局であり、
この6月に「外川目梅の里工房」を立ち上げた
浅沼文博さんはそう話します。
そんな地域の梅の実を、100パーセント使ったジュース。
収穫した梅を一度冷凍して、エキスをギュ〜っと絞ります。
甘みづけの砂糖も、梅の味を損なわないように
なんども試作を重ね、分量を決めたのだそう。
一般的な梅ジュースが果汁成分10%前後なのに対し、
「うめっこジュースは」17パーセント。
ストレートでこの果汁濃度は、あんまりないと思う。
濃さの証がこちら。
瓶を傾けると…下の方に、もやもやと。
エキスを絞った時に入る、梅の果肉なんです。
だから飲む時は、よく振るのがうめっこジュースのお約束。
右がよく降ったもの。透明なオレンジ色から濁りオレンジへ
変化がよくわかります。梅は「南高梅」のほか「露茜」という
赤い梅の二種。品種によって、ジュースの色も変わるそう。
飲み口は柔らか。酸味はもちろんあるけれど
それほど強くなく、ごくごく飲めてしまうほど。
口中に梅の風味がフワ〜っと広がります。
ストレートはもちろんですが、
お好みで炭酸水をプラスすれば梅サイダーに。
甘酸っぱいシュワシュワは、きっとみんなが大好きな味。
縁側では、瓶ごと冷たく冷やして販売しています。
ご希望があれば、店内で飲んでいただいても。
氷入りの冷たいグラスをサービスいたしますよ〜🌟
余談ですが、
外川目梅の里工房さんでは、ジュースはもちろん
梅漬けも仕込んでいます。
普通の「梅干し」と違い、天日干しをしないで
樽で重石を乗せて仕込む「梅漬け」は果肉がふわふわと
とても柔らか。塩気も酸味もまろやかに感じます。
梅ジュースを作っているところは
岩手ではほとんど聞いたことがありません。
手間暇をかけて作られた「うめっこジュース」、
暑い夏のエナジーチャージに、ぜひお試しください!