さて。
「くどうせつこさんと楽しむ
春のダーニング会」。
愛着のあるものを直して(つくろって)使うという
今だからこそ大切にしたい思いを
技術として学びあう機会になればと思っています。
それに欠かせない道具が
ダーニングマッシュルーム というものです。
てとてが制作をお願いしたのが
滝沢市柳沢の「東北巧芸舎」の佐藤勲さん。
岩手で長年、木の仕事を行ってきた佐藤さんは
木地師であり、誰よりも木のことを良く知っておられます。
以前、取材させていただいた時に印象的だったのが、
その仕事の仕方。
それは伐採から始まっていて
変形しにくい木を、変形しにくい季節を選んで伐って、
変形しないような木取りをして、
さらに変形しないように乾燥させる。
そして最後は変形しない形にし上げる。
というものでした。
当然ですが、
慌ただしい現代において
こういった昔の木の職人のルールは
ほとんど守られていないのが実情です。
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そんな佐藤さんの元には
あちこちで役目を終えて伐採された木が
新しい命を吹き込んで欲しいと
持ち主から届けられることも多いのです。
今回は、そんなさまざまな木で
ダーニングマッシュルームを作っていただきました。
たとえばこんな木。
上から、エンジュ、ウルシ、イタヤ、トチ。
ちなみに、サンプルのダーニングマッシュルームは
こちら、肌色の木肌が美しい
サクラの木で作っています。
こんな風に、いろいろな木で作ります。
今現在、聞いたところでは
サクラ
ケヤキ
トチ
イタヤ
クリ
エンジュ
クワ
などを使う予定だそう。
もちろん、すべて岩手に生えていた木です。
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佐藤さんいわく
「ダーニングマッシュルームは形が複雑じゃないから
重たい木、堅い木、そして色味など
いろいろな木で作れそう」とのこと。
すっごく楽しみ!
岩手の木で作ったダーニングマッシュルーム
ありそうでない、そんな贅沢な楽しみも
ぜひ体験して欲しいです。