今回のパンケーキ、主役は甘酒です。
ん?甘酒って、酒粕を水で薄めて、砂糖を入れて飲むアレ?
いえいえ。最近、注目されている甘酒は、米と米麹を原料とした発酵食品。
スーパーでもよくみかけるようになりましたね
(あの塩こうじブームほどではないにしても…)。
甘酒は、味噌や醤油のように日本で生まれた発酵食品で、
アミノ酸たっぷり。夏バテにもきく飲み物として、
江戸時代には甘酒売りが街を回っていたそうです。
※別名「飲む点滴」とまでいわれてますが、けっこうキョーレツな表現?^^;
それだけ栄養価が高いということで…。
見た目はとろっとしていて、ごく自然な甘さ。
砂糖や蜂蜜のようなハッキリとした甘さとは違い、
かすかな麹の香りと米のやさしい甘み・うまみがじんわりと広がります。
お菓子を作るとき砂糖がわりに使うと、甘みと口あたりがやさしくなります。
肉や魚を漬け込んで焼くと、身がやわらかいのに
うまみがぎゅっと凝縮した味わいに。
一度使ってみると、ハマってしまうのです!
16日開催の「生地を味わうパンケーキ」では、
小麦粉に甘酒を加えた本当にシンプルで、やさしい甘さのパンケーキを紹介します。
ほんとにそれだけで「ケーキ」になるの?
卵を使ったり、砂糖を入れるからお菓子だよね。
私、福猫堂もそう思ってました。
実際に焼いてみたら、焼きたてはしっとり・ふわふわ。
冷めると弾力が増してムチムチ。こりゃもうオドロキ!です。
もちろん、卵やバターを加えたリッチなパンケーキとは違い、
豊かな風味ではないのですが、何枚食べても食べ飽きない。
いやむしろ、ムチムチなので1枚でお腹いっぱい(笑)
主張する風味ではないかわり、アレンジもいろいろきくのが楽しいのです。
何より、発酵食品のおもしろさ、
日本の食の奥深さを感じてもらえればな〜、と思ってます。