てとて、次回のオープンデイは
3月16日(日)・17日(月)の2日間。
「三月の小さな手仕事市」です。
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てとてクロニクルはちょとお休みして、
新しい作り手さんのうつわを、ご紹介いたします。
3月の手仕事市からご紹介できるようになったのは、
【都澤佐岐】(みやこざわさき)さん。
一関市でうつわを作っていらっしゃいます。
ほどよい深さのある片口鉢。
とろりとマットな釉薬がかかっています。
都澤さんは基本、「ひもづくり」でうつわを作ります。
ひもづくり、とは、細長く紐状に伸ばした陶土を
巻き上げながら形を作っていく技法。
一般的に、陶芸ビギナーがまず覚えるのが「ひもづくり」。
東京時代には、陶芸教室で教えていた都澤さんも
生徒さんにこの技法を教えていたそうです。
もちろんロクロも挽きますが、
「これが一番、作りたいかたちを作れた」といいます。
素焼き前の作品。
重ね上げたひものラインと、指のあとが
くっきりと残ります。質感を消すこともできるでしょうが、
都澤さんはテクスチャを消すことはありません。
質感のくっきり残る器肌にかけるのも、
土味をたっぷり残した釉薬。
柔らかく、マットな仕上がりとなります。
ロクロでは得られない温かみのあるかたち。
粉引きとも違う、量感のある釉薬。
甘いようでいてシャープなところがあり
素朴なようでいてアートな雰囲気も漂っています。
そんな、どこにもない「都澤ワールド」を、
もう少しご紹介していきますね。