民藝に魅せられた人々。

民藝に魅せられた人々。

…って、ワタクシのことではございません。
現在、“>盛岡市先人記念館で開催中の第48回企画展です。
先日行って参りましたが…断言。
手仕事好きのひとは、見ておいた方がいい。絶対。
民藝とひとくちに言っても、その間口は果てしなく広い。
ものからの視点、ひとからの視点、歴史や社会的な視点などなど
そりゃあもう、どこからとりついていいのか、って感じ。
これを「岩手」「先人」を切り口に紹介しているのが、先人記念館の
「民藝に魅せられた人々―岩手の民藝運動と先人たち―」
入ってまずたまげたのは、その展示品のクオリティ。
器に漆器に染織に書簡etc…、
柳宗悦の「手仕事の日本」に紹介された、岩手の民藝の品々が
ずらっと並んでいて目がくらみそうです。
ああ、あれは以前県博で見て、一目惚れした岩泉の紫根染。
そう、こちらには芹沢銈介の型染や棟方志功の軸など、
柳や民藝にゆかりある人々そして、
あの光原社さん秘蔵の品物(!)も並んでいるのですから。
これほどの品を一堂に見られるなんて、なんて贅沢!
品物だけじゃあありません。
それぞれの由来や、携わった人々に関する記述も、
非常にわかりやすいのはいうまでもなく、かなり詳しい。
どんな人がいて、どんな形で岩手の民藝振興に携わったのかが
時系列で紹介されています。
そういう知識をきちんと入れた上で、その場で品々を見る訳ですから
これほど身になる鑑賞もありません。
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これが展示解説書。
中とじで中身は非常に、濃い!
こちらが無料なんて、わたしゃあ信じられん!
カルーイ気持ちで見に行って、その内容に圧倒されたワタクシ、
すぐさま学芸員のYさんに取り次いでいただき、
担当したNさんに一方的に感動を伝えて参りました(笑
いや、本当に素晴らしかったのですよ。
展示は12月9日(日)までですが、
11月3日には光原社の及川社長の講演会、そして
11月17日にはホームスパン蟻川工房の蟻川喜久子さんの
実演付き講演会もあるそうです。
入館料はたったの300円。わたしもまた、見に行きまっせ♡
【イノウエ】

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